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【カラーコラム】ミルクティカラーやパワフルレッド等という色はない?
色を楽しみ、色を自在に使いこなせる……そんな仲間が増えたら良いなと思い、色の豆知識についてシリーズでお送りしております。
まだネットが普及していない昔々…その昔(笑)
高校時代に野球観戦にはまっていた(当時はイチロー選手がスターでした)私は、「プロ野球の選手名鑑」というものを毎年買っていました。
選手のプロフィールや年俸、趣味や特技、守備能力や打率等が一目でわかる、プロ野球ファンにとっては大変便利なもので(昔は連絡先まで載っていたような……個人情報の開示レベルが今とは違います)、マニアックなファンにとって、その年のペナントレースを楽しむためには必要なものでした。
で、実は色にも「選手名鑑」ならぬ「色名鑑」というものがある、というのが今回のお話しです。
正しくは「表色系」といわれるもので、数字や記号で色の特徴が整理されています。
たとえば選手名鑑を読むと、「ふむふむ、この選手は守備は上手いけど、バントと走塁がイマイチなのね……」ということがすぐに分かるのと同じように(ピンとこない方、すみません(笑))、表色系を見ると、「この赤は、紫が少し入っていて、明るくて、ソフトな色合いなのね」ということが、一目で分かります。
イメージや人気だけで選手の実力がはかれないように、「何となく明るい」とか「けっこう濃い色」といった漠然としたイメージでは、正確な色は伝えられません。日常会話では支障がなくても、建物の色や洋服の色を決めるとき、プロは正しい色を把握できなければ、お仕事にならないのです。だから「表色系」が必要なのです。
表色系の目的は
●正確な色を表すこと ●調和のとれた配色を知ること ●色の名前を決めること
野球の選手名鑑をずっと見ていると、「阪神・背番号42」という記号を見るだけで、選手の名前がわかってくるように、表色系にも色を正確に表す機能があって、「2R-4.5―9s」という記号を見るだけで、プロならばその色をイメージすることができるのです。ちなみに「2R-4.5―9s」は、中明度で鮮やかな赤色を指しています。
「ミルクティーベージュ」や「シャイニングブラック」「パワフルレッド」等といったおしゃれな色の名前は、あくまでもイメージを表す表現。コスメやヘアカラー等で良く使われる言葉ですが、人によって思い描く色はバラバラになってしまいます。
よくあるのが、パーソナルカラー診断を受けて買い物に行くと、「自分ではビビッドと思っていた色を店員さんがパステルと表現していた」(実話)、「自分では明るい色だと思っていたのに店員さんは落ち着いた色だと言っていた(実話)」……等々といったお声をお聞きします。
そうなんです、主観的な表現で色を伝えると、お互いに正確な情報のやりとりができないこともあります。
そこで!!RISEの布見本帳の出番です。
ぜひ、お買い物に持って行っていただき、「こんな色を探しています」とお伝えください。店員さんと同じ色を共有することで、探している色がぐっと見つかりやすくなると思いますよ!